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証憑の電子保存は未来への投資

2025年7月2日


証憑の電子保存は未来への投資

~仕訳の自動化、トレーサビリティ、そして会計の本質へ~


クラウド会計の進展を含む大きな業務の変化のなか、会計のあり方そのものが大きく変わろうとしています。


■ 私が証憑の電子保存を始めたきっかけ


遡ること2017年4月、私はTKCの提供する「TDS(現:証憑保存機能)」を使い始めました。

過去の記録(ブログ)


目的はシンプルでした。


“経理業務をオフィスに縛られずに行いたい”


紙の請求書や領収書に囲まれ、出社しないと何もできない状況からの脱却と、

月末に集中する業務の分散化のためには、

証憑の電子化が最重点課題でした。


実際に証憑の電子保存してみると、

近い未来のバックオフィス業務の変化の予兆を

確信するに至りました。


■ 証憑保存が拓く3つの進化


1. 仕訳の自動化は“証憑から始まる”


領収書や請求書をAIが取引内容を読み取り、

会計ソフト自身が過去の仕訳の学習記録をもとに、

自動で仕訳を生成する。

これは今、実現しつつあります。


ただし、証憑が電子化されていなければ仕訳の自動化は成立しません。


2. 帳簿に“証拠”がひもづくトレーサビリティ


電子化された証憑と仕訳が紐づき

「この仕訳の根拠は何か?」

「誰がいつ、どの資料を確認したものか?」

といった問いに即座に対応できるようになります。


帳簿は”数字”を中心とした記録から、

数字と証拠と取引の意味が一体化したストーリーブックへ進化します。


3. 制度対応ではなく“未来対応”としての電子保存


そして、証憑を電子で保存することは、


・クラウド会計との連携

・会計の完全自動化

・決算のリアルタイム化

・財務の見える化

・経営判断の迅速化


といった未来の経理・財務の基盤(インフラ)となります。


■ 会計の本質は、「仕組みの設計と翻訳」の時代へ


自動化が進んだ先で会計業務に求められるのは、

「記帳」ではなく「設計」と「判断」です。


どの取引をどの証憑でカバーし、どこまでを自動に任せるか

例外処理をどう定義し、誰がどこで介在するか

出来上がった帳簿をどう読み、どう伝えるか


「会計で過去の経済活動を言語化し、利害関係者と信頼をつなぐ」

「会計で過去を翻訳し、未来を再設計する」


これらは人間にしかできない仕事です。


証憑保存の運用は、そこへ向かう第一歩です。


■ 終わりに──証憑の電子保存は未来への投資です


証憑の電子保存は、“いま困っているから仕方なくやる”ものではなく、

これから訪れる未来に備える“先手の一手”です。


それは、数年後に「やっていてよかった」と思える瞬間がきます。


経理業務の分散化、

リアルタイムでの税理士事務所のモニタリングを受けることによる

帳簿の信頼性の向上、

正しい帳簿に基づく迅速かつ確かな意思決定。


経理のあり方を変え、

会計の信頼性を向上させ、

事業運営の透明性を高める価値ある投資です。


■ +クラウド会計の導入


業務の効率化にはクラウド会計の導入が最重要であると思いますが、

その効果を存分に発揮させるためには、

その土台には証憑が電子保存される内部体制が必要不可欠です。


証憑保存の業務の設計、内部体制の整備に関心があり、

「そろそろ本気で電子化を」とお考えあれば、

ぜひ梅田会計へご相談ください。

ITの力で、仕事のかたちが変わっていく

2025年6月25日


ITの力で、仕事のかたちが変わっていく


私が開業した当初、


日々の仕事をこなしたあとは、土曜の半日を使って、

事務所の帳簿整理に取り組むのが常でした。

証憑を一つひとつ手に取りながら、ファイリングし、帳簿を整えていく。

地道で確実だけれど、時間と手間がかかる作業です。

一方で、お客様の帳簿については、

ご自身で入力できるようになるまで、何度も訪問して確認・指導する日々

場合によっては、毎日訪問することもありました。

それが今では、驚くほど変わりました。

証憑はスマートフォンでスキャンしてすぐ保存。

仕訳はクラウド会計ソフトに自動連携され、

数字の動きはリアルタイムで把握できるように。

もちろん、証憑と仕訳の紐づけもシステム上で明確に残ります。


ITを活用すれば、物理的な制限から解放される。


場所に縛られず、時間差もなく、

今の業務を「今」サポートすることが可能になります。

かつては「お伺いして初めてわかること」だった帳簿の状況も、

今ではクラウド上で共有され、

タイムリーに確認・アドバイスできるようになりました。

その結果、帳簿が整うまでの期間も短くなり、

関与先の方々も自分のペースで正確な処理が進められるように。

「使ってもらえる場面」が、確実に広がってきたと感じています。


これから少しずつ、

私自身がどんなITツールを導入し、

どのように業務が変わっていったのかを

このブログで紹介していきます。

同じように悩まれている方の、

ヒントや後押しになればうれしいです。

💬最後に

ITの話というと、

「難しそう」「自分には関係ない」と感じる方もいますが

大事なことは、ITを使って結果どう変えるかということ。

読者の皆さんも業務を少しずつ変えていきませんか?

梅田会計は全力でサポートします。